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医療機関の基本的な性格や特徴、医師の個性等の情報を一般に提供することが可能となる。

c) 医療行政上の機能

広告として扱う場合、法的に定められた医療機関の基本情報を表示させることも可能である。

 

2-2-2 医療分野の電子情報化による課題

(1) 電子化全般に共通する課題

保健医療における電子情報化については、様々な課題もある。以下では、課題を抽出し、また規制の根拠となっている法律について整理する。

?@ 改ざんの恐れ

a) 問題の所在

電子媒体は、紙等に記載した情報よりも変更・加工が容易であるため、記憶された情報が故意に変更されてしまう場合がある。このような故意に情報を置き換える「改ざん」が、健康保険カード、医療画像、電子カルテ、処方せん・レセプト等に行われた場合、誤った情報に基づいて診療・治療・処方が行われる等による事故が起きることが予想される。

また、情報の誤入力によっても同様に誤った情報も基づく診療・治療・処方の可能性もある。

また、診療報酬についても適切に支払われなくなる可能性がある。

b) 規制の根拠となる法律

・医師法第24条

医師法第24条では、診療の記録を正しく記載するという観点から、「医師は、診療をしたときは、遅滞なく診療に関する事項を診療録に記載しなければならない」と定められており、また「その他の診療に関するものは、その医師において、五年間これを保存しなければならない」とする義務が規定されている。

 

医師法 第24条 (診療録)

医者は、診療をしたときは、遅滞なく診療に関する事項を診療録に記載しなければならない。

2 前項の診療録であつて、病院又は診療所に勤務する医師のした診療に関するものは、そ

 

 

 

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